Q27 母の遺言書は使えますか?
-  相談者   先月母が亡くなりました。私は3人兄弟で他の兄弟は全員他県に
住んでいます。納骨が終わり、実家を整理していたところ母の遺言
書らしいものが見つかりました。父が7年前に亡くなった時に兄弟
で遺産分けについて揉めたので、私が母が元気なときに「またこの
ように揉めるのは嫌だから、遺言書を書いておいてね」と言ったた
めと思います。
内容は以下のとおりで、氏名のあとに母の実印が押されています。
私が亡くなった時には、私の財産の全部をAにすべて任せます。
令和〇年〇月〇日
前橋市〇〇町216-3
〇田〇代
この遺言書は有効でしょうか?
司法書士 遺言書を書く人が相続人に財産を渡したいときには、遺言書
に「~に相続させる」と書くのが原則です。
裁判所の判例では、このように「~に任せる」と書かれた遺
言書について、肯定した判例と否定した判例で分かれるようです。
遺言書の解釈は文言だけでなく、その遺言書が書かれた背景や
事情等を総合的に判断しますので、事例によって結論が分かれて
いるようです。
ご依頼をいただければ実際に使用できるかどうか調べることが
できますが如何でしょうか?
相談者 ありがとうございます。また相続について兄弟と話しをすると思
うと憂鬱になってしまいます。この遺言書を使えればよいのですが。
よろしくお願いします。
 
        2025年09月19日 10:10
      
    
    
    
    